けが・病気

のどに物が詰まったら(気道異物除去法)

最終更新日:2020年09月23日担当:若狭消防署

気道異物による窒息

気道異物による窒息とは、たとえば食事中に食べ物が気道に詰まるなどで息ができなくなった状態です。いったん起こると死に至ることも少なくありません。窒息による死亡を減らすために、まず大切なことは窒息を予防することです。飲み込む力が弱った高齢者の方などは食べ物を細かくきざむなど工夫しましょう。

窒息の発見

適切な対処の第一歩は、まず窒息に気がつくことです。苦しそう、顔色が悪い、声が出せない、息ができないなどがあれば窒息しているかもしれません。このような場合には “喉が詰まったの?”と尋ねます。声が出せず、うなずくようであればただちに気道異物への対処を行わなければなりません。

窒息のサイン

窒息のサイン

気道閉塞のために呼吸ができないことを周りに伝える方法として、親指と人差し指で喉をつかむ仕草があり、これを「窒息のサイン」と呼んでいます。

119番通報と異物除去

窒息と判断すれば、ただちに119番通報を誰かに依頼した後に、腹部突き上げや背部叩打を試みます。

腹部突き上げと背部叩打は、その場の状況に応じてやりやすい方法を実施してかまいませんが、1つの方法を数度繰り返しても効果がなければ、もう1つの方法に切り替えてください。異物が取れるか反応がなくなるまで、2つの方法を数回ずつ繰り返して続けます。

なお、明らかに妊娠していると思われる女性や高度な肥満者には腹部突き上げは行いません。背部叩打のみを行います。

●腹部突き上げ法
腹部突き上げ法

●乳児に対する胸部突き上げ法
乳児に対する胸部突き上げ法
●背部叩打法
背部叩打法
●乳児に対する背部叩打
乳児に対する背部叩打

反応がなくなった場合

傷病者がぐったりして反応がなくなった場合は、心停止に対する心肺蘇生の手順を開始します。まだ通報していなければ119番通報を行い、AEDが近くにあることがわかっていれば、AEDを自分で取りに行ってから心肺蘇生を開始します。

心肺蘇生を行っている途中で異物が見えた場合は、それを取り除きます。見えない場合には、やみくもに口の中に指を入れて探らないでください。また異物を探すために胸骨圧迫を長く中断しないでください。

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