けが・病気
やけど(熱傷)の応急手当
最終更新日:2020年09月23日担当:若狭消防署
やけど(熱傷)
やけど(熱傷)は、熱いお湯や油が体にかかったり、炎ややかんなど熱いものに触れたりすると生じます。あまり熱くない湯たんぽやこたつの熱などが、体の同じ場所に長時間当たっていた場合(低温熱傷)や塩酸などの化学物質が皮膚に付いた場合(化学熱傷)にもなることがあります。
①やけどの応急手当の方法
- すぐに水で冷やします。
- やけどを冷やすと、痛みが軽くなるだけでなく、やけどが悪化することを防ぎ、治りを早くします。
ポイント
- 水道水などのきれいな流水で十分に冷やします。
- 靴下など衣類を着ている場合は、着衣ごと冷やします。
- 氷や冷却パックを使って冷やすと、冷えすぎてしまい、かえって悪化することがあります。
- 広い範囲にやけどをした場合は、やけどの部分だけでなく体全体が冷えてしまう可能性があるので、過度な冷却は避けます。
②やけどの程度と留意点
やけどの程度が軽いか重いかは、やけどの深さと広さで決まります。
(1)一番浅いやけどの場合
- 一番浅いやけどは、日焼けと同じで皮膚が赤くなりひりひりと痛みますが、水ぶくれ(水疱)はできません。
- このような場合には、よく冷やしておくだけで、ほとんどは病院に行かなくても自然に治ります。
(2)中ぐらいの深さのやけどの場合
- 水ぶくれができるのは、中ぐらいの深さのやけどです。
- 水ぶくれは、やけどのきず口を保護する役割があるので破らないようにします。すぐに水で冷やした後に、指先などのごく小さいやけどを除いては、清潔なガーゼなどで覆って水ぶくれが破れないように気を付けて、できるだけ早く病院に行きます。
- やけどを覆うものには、ガーゼなどのほか、皮膚にくっつかないプラスチックシートなどがよいでしょう。野菜の皮、アロエなどは適しているとはいえません。
(3)最も深いやけどの場合
- 最も深いやけどは、水ぶくれにならずに皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりしてしまいます。やけどがここまで深くなると、かえって痛みをあまり感じなくなります。
- このようなやけどは治りにくく、手術が必要になることもあるので、痛みがないからといって安心せずに、必ず病院に行きます。
〇ポイント
- 小さな子どもやお年寄りは、比較的小さなやけどでも命に関わることがあるので注意します。
- 火事などで煙を吸ったときは、やけどだけでなくのどや肺がきずついている可能性があるので、救急車で病院に行く必要があります。
119番通報が必要な場合
- やけどが広い範囲にわたっている場合や顔面や陰部のやけど、または皮膚が焦げていたり白くなって痛みを感じないような深いやけどの場合には、119番通報してください。
- ガーゼで覆いきれないような大きな水ぶくれになったときは、救急車を呼ぶことも考慮します。
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